内視鏡室 Naishikyo

内視鏡室 Endoscope

内視鏡室では、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)、下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)などの検査や、内視鏡によるポリープ切除術、内視鏡的粘膜切除術(EMR)などの治療を主に行なっています。 患者様には負担を少なく、安心して検査治療を受けられるようスタッフ一同努めています。

上部消化管(胃)疾患は、多くの場合ピロリ菌の関与が問題となります。日本人のピロリ菌保菌率は依然として高く、慢性胃炎、潰瘍の原因として考えられ、更には癌との関連も考えられています。症状だけから診断するのは困難な場合もあり、的確な診断、早期発見の為に内視鏡検査が有用と思われます。 下部消化管(大腸)疾患では癌の有病率が増加傾向にあり、また、大腸癌では95パーセント以上が良性のポリープが大きくなっていく過程で癌が発生すると考えられています。早期発見のみならずポリープの切除が癌の予防につながります。ポリープの有無を検査するだけでも有用な検査と思われます。

スタッフ

いずれも経験豊富な医師が行なっております。

日本消化器
内視鏡学会
指導医
1名
日本消化器
内視鏡学会
専門医
2名
他スタッフ医師2名

内視鏡検査をご希望の方

検査は予約制となっております。まずは内科外来を受診していただき、医師の診察の上、検査予約を行なってください。
※緊急(出血、痛みが激しい)の場合は当日に検査を行なうこともあります。
※土曜日は基本的に胃カメラ(午前)のみ対応となります。

検査スケジュール

午前(9:00〜)月〜金胃カメラ
胃カメラ
午後(13:30〜)月〜金大腸カメラ
(午前中は
検査前準備)

過去5年実績

平成30年度令和元年度令和2年度令和3年度令和4年度
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)1867件1751件1438件1609件1583件
ポリープ切除術3件4件1件4件1件
下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)682件692件555件618件558件
ポリープ切除術(EMR含む)223件253件185件198件206件
内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)
胃ろう造設/PEG交換1件/6件0件/6件1件/4件1件/4件1件/6件

検査の流れFlow

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)(経口の場合)

検査前日

  1. 夕食は消化の良い食事を摂ってください。

  2. 午後9時以降は食べ物を摂取しないで下さい。水分は適宜摂って頂いても構いません。

検査当日

  1. 朝食は摂らないでください。

  2. 朝9時までに内視鏡室までお越し下さい。注射の影響がありますので車・バイク・自転車でのご来院はご遠慮下さい。

  3. 胃の中をきれいにする、ガスコン水(消泡剤)を飲みます。

  4. のどの麻酔薬を約5分間口の中に含み、その後ティッシュに出します。

  5. のどに麻酔のスプレーをします。

  6. 胃の運動を抑える薬を注射します。

  7. 検査時間は個人によって異なりますが15分程度です。

下部消化管内視鏡検査
(大腸カメラ)

大腸の中に食べ物が残っていると正しい検査をする事ができません。検査前日から以下の要領により準備していただきます。

検査前日

  1. 検査食(ダルムスペース、朝・昼・夕・間食が入った検査食。検査予約をされた日に購入していただくことが可能です)を召し上がっていただくか、消化の良い食事を摂ってください。

  2. 午後9時以降は食べ物を摂取しないで下さい。水分は適宜摂って頂いても構いません。

  3. 就寝前に、事前にお渡しするマグコロールP(下剤)を飲みます。 

検査当日

  1. 朝食は摂らず、朝9時までに内視鏡室までお越し下さい。注射の影響がありますので車・バイク・自転車でのご来院はご遠慮下さい。

  2. 午前中に、洗腸剤(下剤)を1.5~2リットル飲んでいただき、大腸をきれいにします。液体のような便になったら検査が可能です。 検査は午後から開始します。

  3. 点滴及び鎮痙剤の注射を行ないます。また疼痛緩和の為、適宜、鎮静剤、鎮痛剤の注射を行ないます。

  4. 検査時は、検査着・検査用パンツに履き替えて頂きます。

  5. 検査時間は個人によって異なりますが、20分~30分程度です。ポリープを切除する場合は1時間ほどかかる場合があります。

  6. 検査終了後は点滴が終わるまで、内視鏡室にて30分から1時間程度お休みいただきます。

ポリペクトミー

胃カメラ、大腸カメラの検査によってポリープが見つかり、ポリープを切除する(ポリペクトミー)場合、基本的に入院治療が必要となります。
切除方法等、詳しくはポリペクトミー予約の際にご説明いたします。

入院期間
胃の場合数日から1週間
大腸の場合1日から数日